人気フィットネストレーナーに学ぶ|ホスピタリティの秘訣 第3回 | お客様に特別感を感じて頂く気配りの習慣とは?

 

人気フィトネストレーナーに学ぶホスピタリティの秘訣 第3回

ゲスト:

フィットネストレーナー・インストラクター

若木 健志(かわき けんし)

 

 

 

 

聞き手:

日本バトラー&コンシェルジュ株式会社

代表取締役社長

執事・ビジネス書作家・講演家

新井 直之(あらい なおゆき)

 

 

 

 

 

新井:レッスンの後に若木先生が、気を付けている事は、ありますでしょうか?

若木:自分のやってきたことを復習することが多いです。

新井:それは、ご自身の指導の内容ですか?

若木;はい、そうです。

予め自分のスマートフォンで録音や撮影をして、指導のタイミング、アプローチ方法など、客観的に見るためにやっています。

 

新井:レッスン中に、様々な方々への目配りをしているという事ですね。

それは、おもてなし・ホスピタリティの法則に当てはまっていて、一番重要なことは、相手に「特別感」を感じでもらうことです。

若木先生の場合は、トレーニングに参加している各々が「自分だけを見てくれたなぁ。」と思って頂く必要があり、若木先生の場合は多くの方を限られた時間の中で、特別感を感じて貰う必要がありテクニックのひとつである、アイコンタクトをしていますよね。

それを行う事で、どんなにレッスンに参加している人が多くても「気にかけてもらっている。」と感じることができます。

若木先生の場合は、無意識に相手を気に掛ける気持ちでやっていると思いますが(笑)

それが、結果的に特別感を感じさせ、次回も参加しようという結果に繋がっていると思います。

 

 

若木:そうですね。

自分がやって貰ったら、うれしいと思う事をできるようにしています。

やっぱり一緒に楽しみたいので、その為には「繋がり」を持つことが大切だと思って行動しています。

 

 

新井:私は人との繋がりで「信頼感」に繋がると思っており、ホスピタリティの理論の中で、「信頼=自分のことをよく知っている人に対して感じる。」と言われております。

読者の方も一緒に考えて頂きたいのですが、信頼する人を思い浮かべてみると、自分の事を気にかけてくれる人ではありませんか?

よく、マネージャーや経営者の方が、私に「どうすれば、部下や私を信頼してくれますか?」と質問を頂くことがあり、それに対して私は、まずは自分がその人に目配りをすることをオススメしています。

信頼=知っているは比例しているので。

 

若木:新井さんも色々と考えてやれているのですね。

 

新井:色々と痛い目に遭いながら今に至ります(笑)

昔は、仕事さえうまくしていれば良いと思っていましたが、人があっての仕事ですので、お客様はもちろん、自分の会社で働いてくれる仲間に対して、先に相手を知ってから信頼はそのあとですね。

 

若木:新井さんにもそんな時期があったのですね(笑)

質問ですが、新井さんが相手との信頼に繋がる為にやっている事はありますか?

 

新井:はい。

私が意識しているのは、信頼関係がない新規のお客様にお会いする時は、弊社のセールスポイントを一切せずに、お客様の話を徹底的に聞くという事をしています。

たとえば、ご家族の構成やバトラーサービスはどのご家族が一番必要なのか、など聞いています。

 

若木:なるほど、どのご家族に必要とか深く質問するのですね。

 

新井:もちろん、深い事情は最初からお話して頂けませんが、徐々に相手を知ろうと思いながら話を聞いています。

その原動力は、相手に興味・関心を持つ心です。

弊社は、零細企業ですが、私は世界最高のサービスを提供できると思っています。

しかし、それが認知されていない以上、信用ゼロから始める必要がるので、徹底的に相手の話を聞いて、お客様が何を求めているのかを聞くことにフォーカスしています。

 

若木:「相手を知る。」って重要ですね。

 

新井:あと、コミュニケーションも重要ですが、日々の仕事レベルを上げていかなければならないと感じており、弊社ではサービス技術向上の為に「Mastery for Service」というモットーを掲げています。

モットーの意味は「誰かに尽くすために、日々鍛錬しないといけない。」という意味です。

ですので、弊社では月に1回、研修を設けるなどして、厳しい目標を設定しています。

 

新井:若木先生は、ご自身のスキルアップの為にやっている事はありますか?

 

若木:そうですね、私は身体を動かすのはもちろんですが、頭も回さないといけないので、オーバーな食事制限はしないようにしています。

例えば、頭を使うと消費していく糖質は、必要なくらい摂っています。

頭の回転が良くないと、終わった後に、伝え忘れがないように、摂取に関しては気を付けています。

 

若木:あとは、ケアには気を付けています、バトラーさんも、そうだと思いますが、仕事から抜けることは避けたいので、軽いストレッチやマッサージの必要最低限の事はしています。

 

新井:社会人の基本として、仕事の穴を開けないと思います。

我々のような仕事やフリーランスの方は特に仕事に穴を開けられないと思いますが、一般の会社員の方も、それは該当すると思います。

一般の会社員の方でも、体調不良で休みますという人が居ると思いますが、体調不良にならいことも、一つのお客様への対するサービス、貢献の一つだと思います。

 

新井:私が知っている限りでは、若木先生が突然休まれることは、今までないですよね?

 

若木:ほぼないですね。

 

新井:ですよね、それは仕事への愛情や思いなどがあるからだと思います。

それが、前日に飲み過ぎて、休むなどないと思います。

基本的なことを日々できる事が大切だと思います。

 

若木:そうですね、事前にお客様に迷惑をかけないように行動しています。

お客さんの事を思ったら、風邪をひくこともできないですし、体調管理も大切ですよね。

 

新井:若木先生のレッスンには、遠くから来るお客様や有休を取ってくる方などいますもんね。

 

若木:それ言って、いいのかわからないですが、居ますね(笑)

 

新井:その方々を思うと、気軽に体調不良になれないですし、体調不良にならないようにするのが、プロフェッショナルと思います。

 

若木:気をつけないとなぁ(笑)新井さんは休んだ事ありますか?

 

新井:私はこの20年間ぐらいは、風邪を引いた事がないです。

身体が丈夫とか、元々免疫力が高いとかではなく、免疫力を高めるために日々努力しています。

 

若木:どんな事をしているのですか?

 

新井:テクニック的な話をすると、免疫力を上げる作用があるグルタミンを飲んだり、サプリメントのビタミンを定期的に摂取しています。

あとは、ここ2~3年はフィットネスを行っているぐらいで、それで風邪や体調不良は20年前から皆無ですかね。

 

新井:それと、お酒を飲む事や、若い頃はそうしたくなると思いますが、夜遅くまで遊び歩かないをしています。

仕事が中心になっていて、その合間に食事をしているのが大きいと思います。

 

若木:それでも、20年体調崩してないのはすごいなぁ

 

新井:運の要素もあると思います、ただ、今コロナなので、マスクを付けて当たり前ですけど、私は昔から冬場はマスクを付けたり、手洗い・うがいなどの基本的なことを一生懸命やっていました。

 

新井:プロフェッショナルというのは、いるべき時にお客様の前に現れてサービスをする、という、全員ができる訳でもなく、難しい事ですが、それをやり遂げられる事だと思います。

でも、しょうがない時は、しょうがないですよね、骨折したり…

 

若木:親族に不幸があった時とかもですよね。

 

新井:それも、ありますよね。

新井:あと、お客様に対して、トレーナー・インストラクターとして、技術を教えるときに配慮している事はありますか?

 

若木:そうですね、技術を伝える時は結果を先に伝えるようにしています。

先にゴールを先に伝えて、トレーニングの時とかに、ゴールから内容を伝えたりしています。

例えば、(1)カーディオトレーニングだけ言ってもわからないので、「これをやると身体全体が引き締まりますよ。」と言います。

※(1)カーディオエクササイズの略称:酸素を使う身体運動の事

 

新井:得られる結果を伝えるのですね

 

若木:そうですね、結構、トレーナーの方に多いのですが、お客様に簡潔に説明すればいいことを、自分の知識を見せたいがために、余計な事を言ってしまう。

それだと、お客様は、聞きたかった事が、そっちのけにされてしまい、満足感を得られないということがあります。

ですので、シンプルに説明することを意識しています。

 

新井:それは、重要なポイントですね、ビジネスパーソンの方もやってしまうことが多いのですが、部下に指示を出す時に、「これとこれをやって。」と作業を言ってしまう。

そうではなくて、それをやったことで、得られる結果を言ってから作業を言う方がいいです。

これをやらないので、部下がうまく動いてくれない、モチベーションが上がらないという方が結構いるのですが、若木先生の行動は、非常にセオリー的に正しくて、「ゴール示す→そのためにこれをやる。」と話すと、モチベーションがあるので、非常に理にかなったやり方です。

 

 

 

 

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